The Story of Our Hunters
ZoooMIES TOKYOと同じ想いを持ったハンターさんたちをご紹介します。命をつなぐハンターの想い、そして挑戦。「おやつ食べる?」の裏側にあるストーリーをご紹介。また、ハンターさんを随時募集しております。
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命と向き合う狩猟
自然の恵みを未来へつなぐ
001. 猟 師 TAKAYUKI OYAMA
以前は東京で働いていましたが、自然の中で生きる術を学びたいという思いから、狩猟の道を志しました。山梨の本栖湖で修行を積み、狩猟の技術や知識を深めた後、上野原に移住。現在は藤野地域で若い仲間たちと共に狩猟を行い、主に罠猟を用いて獲物を捕らえています。ただ獲るだけでなく、肉質を重視した解体や加工にも力を入れ、ペット用のジビエフードとして提供する傍ら、狩猟に興味を持つ人々に向けて、罠の設置方法や解体の技術を伝えていく活動も行っています。私にとって狩猟は、単なる害獣駆除ではなく、自然と向き合いながら命をいただく大切な営みです。命を無駄にせず、美味しいお肉として活用することで、野生動物の価値を多くの人に知ってもらいたいと考えています。自然の恵みに感謝しながら、一頭一頭と真剣に向き合うことで、狩猟の本質を深く学び続けています。そして、この狩猟の知識や技術を次世代へとつなげていくことも私の大きな目標です。若い世代にも狩猟の魅力や意義を伝え、自然と共に生きる文化を守りながら、これからも活動を続けていきたいと思っています。
自然と共に生きる
地域を支える猟師の役割
002. 猟 師 TAKAYUKI OOKI
猟を始めたきっかけは、正直「やらなきゃいけない状況だったから」です。
農業も携わる中で、害獣による被害が年々ひどくなり、どうしても対策を取らなければならないと思うようになり、自分の住む土地や地域を守るために、猟を始めることを決意しました。
猟の免許を取得するにあたり、様々な勉強をしていると、罠にかかった鹿や猪が活用されている割合がたったの2割と言うことを知りました。命をいただいたのに、無駄にされている現実を目の当たりにして、心から「命に申し訳ない」と思いました。それがきっかけで、捕まえた命を無駄にせず、できるだけ多くの人やペットに活用してもらいたいと思いました。猟は、ただの駆除ではありません。命をいただくという責任を感じながら、どんな命も無駄にせず大切にし、その恵みを地域の人々に届けることが、私の使命だと思っています。農業も猟も、すべては地域の未来を守るため。どちらも私にとって欠かせない大切な仕事です。
自然と共に生き、命を繋げること。これが私のやりがいであり、誇りです。


エゾシカハンターから広がる
地域の未来
003. 猟 師 MINORU AKIYAMA
北海道・音威子府村で、エゾシカの狩猟に取り組んでいます。増え続けるエゾシカは、生態系を壊し、農林業に甚大な被害をもたらしています。しかし、彼らはただ駆除されるべき存在ではありません。命あるものとして向き合い、その恵みを余すことなく活かすことが、私の使命だと考えています。私は青年期から山と共に生きてきました。名峰を登り、自然の厳しさと美しさを学びました。50代で新たな挑戦を求める中、エゾシカの食害問題に直面し、猟師となる決意を固めました。しかし、単なる駆除では意味がありません。捕獲した命をどう活かすか。それこそが、私の狩猟の本質です。市立大学で栄養学を学び、シカ肉の加工・販売にも取り組んでいます。カフェの運営やシカ肉の試作を重ね、村の高校給食にも提供するなど、狩猟から食卓までを一貫する「6次産業化」を推進。エゾシカの命を地域の未来へとつなげることが、私の目指す形です。「地域の山や暮らしを守る」という想いで活動しています。雪深い山を駆け抜け、獲物の鼓動を手に感じながら、仕留めた瞬間にあるのは、「奪う」という感覚ではなく、「託された」という想いです。自然と向き合い、命の恵みに感謝しながら、これからも猟に挑んでいきます。
地域を守る
足柄上郡のジビエ工房を支える施設長
004. 猟 師 HIROSHI NAKANO
神奈川県足柄上郡の「あしがらジビエ工房」で施設長を務めています。これまで町議員を4期16年務め、地域のために尽力してきました。その後、このジビエ工房に関わることになり、農作物への有害鳥獣による被害を減らすためにシカやイノシシの捕獲、解体、精肉を行う仕事をしています。農家の方々をはじめ、地域の皆さんにとって役立つ施設にしていきたいという思いで日々活動しています。
私は開成町で育ち、幼い頃から自然に親しんできました。酒匂川でのアユ釣りには負けたことがなく、山北高校卒業後は相鉄の運転士として働いていました。しかし体調を崩して辞め、地元の酒類商社で営業をしていた時期もあります。クレー射撃がきっかけで20歳で猟友会に入り、猟の世界に足を踏み入れました。最初は趣味の延長だった猟も、シカやイノシシが増えてからは地域のために本格的に取り組むようになり、今では約120人の猟友会員をまとめる足柄上支部長として活動しています。現在も猟師として山に入り、ジビエの活用を進めていますが、販売先との調整や施設の管理も行いながら忙しい日々を送っています「じっとしているのが嫌いで、楽しく生きてきた分地域のためにできることを続けていくのが私の使命だと思っています。
