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今できることを。

  • 執筆者の写真: Azumin
    Azumin
  • 6月24日
  • 読了時間: 2分

更新日:6月26日

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だんだん頻繁に罠にかかることが増えてきた。


この日は罠の見回り後、隣の地区で獲れたよと連絡をもらい、昼過ぎから行くことに。


その間2時間くらい時間が空いたので、山の神様にご挨拶にいこう!と、いつも解体場にある山の祠を教えてもらい、ここかな?あそこかな?と山を登る。


すごい斜面だけど、そこを歩く獣たちの足跡に、ああ、同じ感覚でこの道を歩いてるのかなと、同じように(いやきっと軽々と登ってるのだろうけど笑)嬉しさが込み上げてくる。


山の中腹でいい台があるのをいいことに、一人で思いっきり叫んでみる。


やっほーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!


少しの恥ずかしさと、清々しさ、そしてこの先の森の深さに少しの不安と緊張してる自分を鼓舞するような気持ちで足を進めていくと…


道なき道へ。


まさに足跡色濃く残る獣道をいく。


イノシシやシカ達も同じ道をここを数時間前に歩いてたんだろうな、と想像して笑う。


人間にはこんなに歩きにくい道でも、獣達の大事な道。歩きにくくても、今ここではこの道が最善と思い歩く私。


お邪魔します、と蜘蛛の巣や枝葉を払い進む。


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着いた祠は、とても気持ちいい風が通っていた。

ようやく山の神、土地の神々さまにご挨拶できた。

お参りの後、一服。

鳥の声が響く森に私一人しかいないような気持ちになった。


ここは昔は、地域の子ども達の遊び場や、おじいちゃん(そのまたおじいちゃん位?)達の賭け事や遊び場だったそうな。


時代が変わり、全く子どもの影がなくなった里山。


里に人がいないことで野生動物との境界線も曖昧になり、畑や住宅地に出てくるようになったシカやイノシシ。


今年であの戦争から終戦80年。


日本人の暮らしが大きく変わったこの80年。


それに左右されるように動物たちの暮らしも変わってきたのだと思う。


そして、それがいいように進んだとは言い難い今。


動物達との新たな関係の一歩が見つけていけるように、私たちも精一杯できること、考えることを続けていきたいと思う。



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