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彼らの目が教えてくれる

  • 執筆者の写真: Azumin
    Azumin
  • 10月2日
  • 読了時間: 2分
鹿

このブログには狩猟で得られた鹿の写真が含まれています。苦手な方は閲覧をお控えください。


ようやく秋めいた風を感じるようになり、春から始めた罠の見回りは季節を巡り、景色や実りを色とりどりに変えていっています。


毎週地元の方や教えてくださる猟師さん達と罠の見回りについて行かせてもらっています。


見回りは、たとえ罠に獣たちが掛かってなくても、その足跡や痕跡から動物達のことを教えてくれるいい時間であり、私の好きな時間なのです。


ところが9月も入り、風は秋になったねぇ、やっと過ごしやすくなりますねえ、なんてお茶してる間に、「今日は掛かってるぞ!」と連絡が入り、一気に空気が変わる日々がやってきた。


私は分かっているはずなのに、この時に心拍が上がっていく自分の心を深呼吸で落ち着かせる。


私が教わってる猟師さんは罠猟で、槍やナイフで止め刺しを行う。


世の中には色んな猟スタイルがあり、以前にも書いたが皆んなそれぞれにポリシーやプライドがあり、それが猟のスタイルを決めている。


私が教わっている猟師さんは、ナイフだと、止める位置がわかりやすいと言う。


シカやイノシシは年齢や性別で大きさが全く違う。


つまりは狙うべき心臓のうえの動脈までの距離が個体で違うのである。


それを数学の公式のように当てはめていたらどう言うことになるかと言うと・・・


彼らを苦しめることになるのだ。


的確に、迅速に、躊躇なく行う。


これが命を取る者の最低限の弔いなのだと思う。


鹿確保

今日はこの秋最大サイズになるシカが掛かった。


少しの角度の差で三度刺すことになってしまった。


無駄に苦しませてしまったことを、彼の顔を見ながら悔やみ、誓った。


私の猟師への道はまだ始まったばかりだけれど、一頭一頭が教えてくれる。


彼らの目が忘れられない。


魂の抜けた目

だからこそ、その子たちの体を大切に頂き、次の命に繋げたい。


彼らともっともっとこの先人間とうまく共存できる形を見つけていきたい。


そして、大好きな犬たちに、愛情も想いもたっぷり込めたジャーキーで健康づくりと家族との幸せな時間のお供の役割をもってほしい。


ズーミーズを通して、大きな夢をみて今日も瞬間で眠りにつくのでした。



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