【獣医師×猟師が解説】本当に安全な鹿肉の選び方とは?

更新日:7月21日

最近、愛犬・愛猫のおやつやフードとして「鹿肉」を選ぶ飼い主さんが増えています。
「高タンパクで低脂肪だから」
「アレルギーに配慮できるから」
「無添加だから安心そう」
そんな理由で鹿肉を選んでいる方も多いのではないでしょうか。
私自身、ZoooMIESで鹿肉を扱うようになってから、鹿についてたくさん学んできました。
そんな中、先日とても勉強になるお話を聞く機会がありました。
講師は、北海道で牛の臨床獣医師として5年間勤務した後に独立し、現在は猟師としても活動されている石井先生。
獣医師として動物の健康を見てきた視点と、猟師として命をいただく現場を知る視点。
その両方を持つ先生だからこそのお話は、私自身なるほどーーー!!!!!の連続でした。
今回は、その中でも「鹿肉を選ぶならぜひ知っておきたい」と思った内容をシェアしたいと思います!
犬や猫に鹿肉が良いと言われる理由|栄養は「なぜ多いのか」を知ることが大切
「レバーには鉄分が豊富」
「心臓にはコエンザイムQ10が多い」
「◯◯には◯◯がいい・・・」
でも石井先生がお話ししていたのは
「栄養が多いことだけを覚えるのではなく、なぜその臓器に多いのかを知ることが大切」
ということでした。
例えば心臓。
心臓は一生休まず働き続ける臓器です。
だからこそ、その働きを支える栄養素が豊富に含まれています。
「だから心臓にはコエンザイムQ10が多いんだ。」
そう理解すると、食材選びももっと楽しくなりますね。
また、鹿肉の栄養価は季節による違いよりも、その鹿自身の年齢や健康状態など「個体差」の影響の方が大きいそうです。
栄養表示はもちろん参考になりますが、数字だけにとらわれず、全体を見ることも大切なんだと感じました。
犬用トライプとは?胃の内容物と胃の壁(ルーメン)の違い
最近よく見かける「トライプ」。
実は、この言葉だけでは何を使っているのか分からないことをご存じでしょうか?
一般的には、牛など反芻動物の胃の内容物を指すことが多いそうです。
胃の内容物には、サルモネラ菌や大腸菌などの衛生面でのリスクや、まれに針金などの異物が混ざる可能性もあります。
また、そこに含まれる酵素の多くは植物を消化するためのものなので、犬にとって必要性は高くないそうです。
酵素といっても酵素にもたくさんの種類の酵素があってその酵素は犬にとって必要な酵素なのか?
そこまで調べることが大事。
一方、石井先生が扱っている「ルーメン」は、胃の内容物ではなく胃の壁(筋肉)の部分。
犬が好む香りがあり、良質なたんぱく質やビタミン・ミネラルも豊富です。
同じ「トライプ」という名前でも、中身はまったく違います。
商品を選ぶときには、「何を使っているトライプなのか」まで見てみると安心です。
安全な鹿肉の選び方|犬・猫に与える前に確認したいポイント
「安心できる鹿肉って、どうやって見分ければいいの?」
これは私たちもお客様からよく聞かれる質問です。
今回のお話で印象に残ったポイントはこちらです。
「いつ・どこで・誰が捕獲したか」が分かるトレーサビリティがある。
また、売り方も大事。
やはり酸化は本当に良くないそうです。
当たり前のように思えますが、実はとても大切なこと。
「どんな鹿か」だけではなく、「どう処理されたか」。
ここまで知ることが、安全な鹿肉選びにつながります。
命への敬意が、安全な鹿肉づくりにつながる
今回のお話で、一番心に残ったのはここでした。
石井先生は、
「健康な動物を殺すことは悪である」
という考えを持たれているそうです。
その背景には、コロナ禍で健康な子牛が大量に殺処分された経験がありました。
だからこそ狩猟でも、動物にできるだけ恐怖や苦痛を与えず、一瞬で終わらせることを大切にされているそうです。
私はこの話を聞いて、「良い鹿肉」とは栄養価や品質だけではないんだと改めて感じました。
命への敬意を持ち、一頭一頭と丁寧に向き合う。
そうした積み重ねが、安心して愛犬・愛猫へ届けられる鹿肉につながっているんだと思います。
まとめ|鹿肉は「どこで・誰が・どう届けたか」で選ぼう
鹿肉は、高タンパク・低脂肪で栄養価も高く、愛犬・愛猫におすすめの食材です。
でも、本当に大切なのは、
「鹿肉だから安心」ではなく、「どんな鹿肉なのか」を知ること。
・誰がどういう方法で捕獲したのか
・どこで処理されたのか
・どんな衛生管理がされているのか
・命にどう向き合っているのか
そんな背景まで知ることで、本当に安心できる鹿肉を選べるようになると思います。
私自身も今回たくさん学び、改めて「もっと知ってもらいたい」と感じました。
ZoooMIESも、これからも信頼できる猟師さんとも密に連携しながら、安心して愛犬・愛猫に食べてもらえるジビエをお届けしていきたいと思います。

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